読書 「本を読んだら、自分を読め」
本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする〝読自〟の技術
普段から著者のblog(404 Blog Not Found)は見ることが多かったのだが、そこで見つけて気になっていた本。「著者は非常に多くの本を読んでいるらしい」という事は漠然とは知っていたのだが、そんな著者の本に対する考えに触れてみたくなった。読んでみて感じたのは「今後の本の選び方・読み方が変わりそうだ」という事。
自分はよく書店に行く。特に欲しい本が無くても、たとえ書店に行ったばかりであっても、ついふらりと立ち寄ってしまう。今回のように目的の本がある場合は別だが、どの本を買うか?は「何となく気になったかどうか」で決める事が多い。
ただ、自分の行動パターンを思い返してみると歴史書や芸能など、明らかに立ち寄らないエリアがけっこう存在する。そんな「これまで立ち寄らなかったエリア」にも足を運んで本を探してみよう、という気になった。
本の読み方として気になったのは、以下の3点。
本を読むときに心がけておきたいのは、内容を無条件に受け入れるのではなく、「批判しながら読む」ということです。
批判するなら、必ず代替案もセットで用意すべきです。
読みっぱなしではダメで、必ず考えるということをしなければ、真の教養は身につかない。
これまで自分は「本は正しい事が書いてあるもの。本に書いてある事を吸収するために読む。」という意識があったけれど「批判しながら読む」ということを是非取り入れてみようと思った。批判というとイメージが良くないけれど、ここで言う「批判」は「否定」とは違う。ツッコミを入れながら読む、と言い換えてもいいかもしれない。書いてある事は本当に正しいのか?もっと良い方法は無いのか?とツッコミを入れ、考えながら読む事は、書いてある事を理解する上でとても有益なものだと思う。「上司の言った事は正しいのか?もっと良い方法は無いのか?」など、仕事にも通じる考え方ではないだろうか。
そしてもう1点。
人として、最低限文化的な教養があるかどうかの目安は、自国語で書かれた本を読むのが苦痛ではないかどうかというところにあります。
これは、いま自分が英語を勉強しているからこそ気になった文章だと思う。英語で書かれた本が読めるくらいのレベルの英語力があってこそ、ネイティブと対等な議論ができるのかも知れない。
「最近、あまり本を読む時間が取れていなかったけれど、時間を作っていろんな本を読んでみよう。」「しばらく足を運んでいない図書館にも行ってみよう。」と考えた一冊でした。
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本書には著者のオススメする本も紹介されている。その中で気になったものをメモしておく。
【フィクション】
・星新一:短編小説(ショートショート)
・小松左京:復活の日、日本沈没
・神林長平:戦闘妖精・雪風
・筒井康隆
・山本洋:神は沈黙せず
・荘子:胡蝶の夢
【ノンフィクション】
・百科事典
【ベストセラー】
・永六輔:大往生
・養老孟司:バカの壁
・乙武洋匡:五体不満足