コンパクトでかっこいい二つ折りの財布 土屋鞄製造所のジャケットパース
私は使い込んで手に馴染む感じが好きなためか、身の回りには多くの革製品があります。今回はそんな革製品の中からお気に入りの財布を紹介します。
前に使っていた財布はブランド物でもなければ、これといった特徴もありませんでしたが、使い慣れた愛着のあるものでした。糸がほつれた事がきっかけで劣化が進み、買い替えようと考えたところで「どんな財布を買おうか」と迷ってしまいました。
長く使うものだし、せっかくの機会なのでお気に入りの一品を探してみることにしました。
私の考えた条件は以下の通り。
- 手頃な大きさ（私にとって長財布は大きい）
- ブランド物ではない（あまり人とかぶりたくない）
- 長く使える
ネットで検索したり、ファッション雑誌を見たり、普段は行かないような店に行ってみたり・・・と、かなりの時間をかけて探した結果、一つの候補が見つかりました。
それは土屋鞄製造所のジャケットパースという財布。ネットの画像検索で見つけました。
スーツのジャケットにも収まる手頃な大きさと薄さ、シンプルでかっこいい見た目。土屋鞄製造所という名前は聞いたこともなく、どこに店舗があるのかも分からなかった点も自分の条件にあっていたのですが、実際に調べると熱心なファンが多くいる事が分かりました。是非とも実物を見てみたくなり、さっそく店舗へ。
財布を探していた当時、一番アクセスしやすかった自由ヶ丘店は何ともおしゃれな雰囲気で、とても心地良いお店でした。
さっそくお目当のジャケットパースを見せてもらったのですが、期待通りの製品で購入を即決。色は限定色のチョコにしました。
財布を探していたのは（確か）２００８年のこと。約１０年間使用していますが、形や革の色が変わってきて、とても良い感じになってきます。まだまだこの財布を使うつもりですが、「仮に買い換えることになってもまた同じものを使いたい」そう思える一品です。ただ、色はブラウンにした方がより革の変化を楽しめる気がします。
使用していて気になった点は以下の通り。
- 慣れないうちは、硬貨の出し入れがやりにくい（→薄さを実現するためにはやむなしと思われる。慣れればそれほど気にならない。）
- 革が柔らかいのか、ちょっとしたことでも傷がつく（→気になる人は気にしそう。革の表情として楽しめそうなので、自分はそこまで気にならない。）
- 水に弱い（→豪雨の際に濡らしてしまい、水濡れの跡が残ってしまった。）
- 折りたたみ部分が劣化する（→二つ折りの支点となる部分が弱ってくる。修理も可能とのことであったが、預かり対応となるらしい。）
ジャケットパースはネットでも購入することができますが、革製品には個体差があります。他の動物と戦った時の傷跡、血管、しわなどによって、財布の表情も変わってくるそうです。「目立つところに傷跡などの表情が欲しい」「傷跡などの表情はいらない」などは好みだと思いますので、気になる方は店舗で実物を見て購入した方が良いと思います。
また、革製品の魅力の一つにエイジングがあります。使い方やメンテナンス（お手入れ）によって、同じ財布でも良い感じに仕上がってきます。興味がある方はレザーエイジング / 土屋鞄製造所のページをご覧ください。
それほど頻繁な手入れは不要だと思いますが、メンテナンス用のオイルは持っておいた方が良いと思います。財布専用のものでなくても、靴などに使っているオイルで手入れをしても良いかと思います。
