うたた寝ラウンジ

Lounge for Nap

読書 「いつやるか?今でしょ!」

 
いつやるか? 今でしょ!

今でしょ!」で有名な著者の本を読んだ。テレビではネタ的な扱いをされている事が多く、知的な印象は持っていなかったけれど、本書を読んで印象が変わった。

この本に書かれているのは、僕だけでなく、僕の知っている楽しく生きている人間にとっての「普通」の考え方です。


本書には著者の考えや考え方のテクニックが書かれている。他の自己啓発本で見かけるような考えもあったが、初めて見る内容もあり「なるほど。」と感じる事もいくつかあった。


質問について

では、質問の本質とはいかなるものでしょうか?
①自分の考えの及ばない範囲を他人に考えさせ、その知恵を自己のものとする行為 
②問題に真剣に取り組んでいる姿勢を伝えるだけでなく、深く考えてもいることを他人にアピールする行為


質問する相手、時と場合にもよるけれど、有益な質問のヒントを得た気がした。これまで自分が質問をする時に気をつけていた事は「分かりやすさ」と「(相手の立場からの)回答のしやすさ」であり、著者の考える「質問の本質」はあまり気にしていなかった。これまでの自分の考えだけでなく、「質問の本質」を意識することで、より良い質問が出来る機会が増えるかもしれない、と思う。

 

対比について

考えに詰まったら、まず「対比」を考えよう!
思考が行き詰まったらまず対比!これが実は「できる人」の基本なんです。 


全てが参考になるため、部分的な引用は出来なかった。自分でも無意識に実践している考え方であったが、具体的に説明されている本書を読み、意識的に取り入れてみようと感じた。特に気になったのは以下の点。

もし、1組の「対比」は思いついたが、もう1本の軸がどうしても引けない、そんなことが起きたときはどうすればいいか?「昔」⇔「今」という時系列分析を考えればいいのです。


 

「まさか」という言葉について

「まさか」は、自分の思っていたことと実際に起きたこととの間にずれが生じたときに使われる言葉です。


よく考えれば分かることだけれど、なぜか心に残った文章だった。立場や国籍・文化の違いによって発生した「まさか」は仕事でよく経験したけれど、その経験を放置しないで次に活かす事が重要だということを再認識した。



本書を読んで感じたのは、自分の考えの浅さであった。共感できる記載もあったし、実際に実践している事もあったが、なぜそれが大切なのか?実践することでどういった利点があるのか?を自分は十分に理解できていないのではないか?と感じた。中には理解しているものもあったけれど、それを(本書に書かれているように)具体的に説明出来るか?と問われたら、「出来ない。」と答えるしかないと思う。

本書のような自己啓発本で知識を増やすのは悪い事ではないが、「何となく分かった気がする。」ではなく、本質を理解する事の大切さを教えられたような気がする。